MADE FOR: BRAXTON HAUGEN
レターへのラブレター
手紙を書いたり受け取ったりすることには、紛れもない喜びがあります。自分の思いを紙に綴り熟考を重ねていくことや、はたまた玄関マットの上に手書きの封筒が置かれているのを見つけたときのワクワク感などです。手紙は、その瞬間の記憶を留め、感情や思い出を形ある状態で、そして永く残してくれるのです。

ロンドンを拠点とするアメリカ人のフィルムメーカー、ブラクストン・ホーゲンは、この手紙を書くことへの愛を体現しています。21世紀の博学者とも言える彼は、短編映画、スケッチ、短編小説、詩など多岐にわたる分野で活動しており、そのすべてに独自の美学と、細部までこだわるアナログ的な姿勢で取り組んでいます。ブラクストンにとって、手紙は単なる連絡手段以上のものです。それはクリエイティブなツールであり、彼の映画作品や私生活にも登場します。実際、彼は恋人ライザと実際に会うまでの1年間、手紙のやり取りを続けていました。
「手紙を書くことは、私の人生を変えました。メールやメッセージは行き来するけれど、手紙はそのままの形で残ります。」と彼は振り返る。「私は何年も手紙を書き続けてきました。そのおかげで、夢の仕事と夢の女性を手に入れることができたんだ。」
先日、私たちはブラクストン氏をスローン・ストリート店にお招きし、彼だけのオリジナルステーショナリーをデザインしていただきました。これは、スマイソンのコンサルタントが彼独自の美意識を、彼だけのステーショナリーセットとして形作るためのお手伝いをする共同作業でした。彼曰く、この体験は「お菓子屋さんに来た子供のような気分」だったそうです。紙質、インク、フォント、色など、数え切れないほどの選択肢をじっくりと検討した末、彼は2種類のセットを選び、それぞれにマッチする封筒も合わせて決めました。

長文の手紙やタイプライターでの原稿執筆用には、彼は「インペリアル・ライティング・ペーパー(Emine White Laidカラー)」を選びました。ポートランド・プレイスのレターヘッドが鮮やかな赤インクで刻印されたこの紙は、ブラクストンにとって欠かせない逸品。「サイズは旅行やスタジオでの作業に最適で、書き心地も非常に心地良いです。これなしでは生きていけない、という製品です。」これと相まって、短いメッセージ用には「キングス・コレスポンデンス・カード(Bond Street Blueカラー)」を選び、シグネチャーであるスマイソンブルーのインクで、セントジョージフォントを用いて刻印を施しました。

「手紙を書くときは、相手のことと同じくらい自分のことも綴るように心がけています。」と彼は言います。「最高の手紙とは、書き手の心の窓のようなものです。」

IN CONVERSATION WITH BRAXTON HAUGEN



スマイソンのビスポークオーダーで、タイプライター用の用紙を選ばれましたね。創作活動においては、デジタルよりもアナログを好んでいると言っていいでしょうか?

映画作家として、制作プロセスの多くは今やデジタル化されていますが、だからこそ、プロジェクトの中でアナログな方法を取り入れられる部分があると、とても新鮮な気分になります。白い紙と鉛筆を手に座ったり、タイプライターに向かったりすると、ある種の孤独感と集中力が生まれ、それが良い文章を書くのに役立つと感じています。手元にある現代的なツールには感謝していますが、コンピューターには気が散る要素が溢れています。白紙のページは、ただあなたのアイデアのためにあるのです。また、私は手を使って作業するのが好きだということも一因だと思いますし、アナログな作業は、私たちの生活にデジタルが遍在する中で、ある種の避難所のようなものなのです。


ステーショナリーは、あなたの創作プロセスにおいてどのような役割を果たしていますか?

私の映画はすべて、紙に書き留めたささやかなアイデアやスケッチから始まります。過去5年間に制作したすべての映画の原点は、一枚の紙や日記の余白の中にあります。撮影を始める前に、すべてを書き出しています。即興の余地は常に残そうとはしていますが、完成した映画で目にするものの70%は、私の書いたページの中にあり、脚本と映像を照らし合わせることができると言えます。


今回ビスポークステーショナリーの相談のために店舗を訪れました。そのプロセスの中で、一番気に入った点はどこでしたか?

自分だけのオリジナルのステーショナリーを選べるなんて、本当にワクワクしました。一日中そこにいたいくらいでした。このステーショナリーは手紙を書くのに使うつもりなので、受け取った人が手紙を開ける時の気持ちをよく考えました。このプロセスで一番楽しかったのは、完璧なフォントと色の組み合わせにたどり着いた瞬間です。封筒を開けた瞬間に、相手に良い第一印象を与えられるようにしたかったのです。


スマイソンでオーダーしたビスポークステーショナリーについて、詳しく教えていただけますか?なぜそのデザインを選んだのですか?

ステーショナリーのサイズ選びは、デザインを決める上でまさに最初のステップでした。短いお礼状にコレスポンデンスを、長い手紙には便箋を使うことにしました。その決め手の背景には、手書きでも、昔使っていた手動式タイプライターで打った文字でも、同じように美しく見える文房具を選びたいという思いがありました。特に、普段よく使う鉛筆で書いた時の見た目の美しさに惹かれました。


ブルーインク?それともブラックインクですか?

ブルーです。


万年筆、ボールペン、それとも鉛筆ですか?

鉛筆です。私はたくさん間違えるので。


罫線入り、無地、それとも方眼紙ですか?

無地です。


手紙を書くのと、日記を付けるのとでは?

両方!でも、日記を書くよりも手紙を書くほうがずっとコツコツと続けられるタイプです。誰かのために書くほうが、いつもより上手く書ける気がします。


取っておきますか?それともリサイクル?古い日記やノートはどうしていますか?

私は本当に何でもとっておくタイプです。かなりの物持ちです。2019年までさかのぼって、私が書いた紙切れはすべて保存し、整理しています。かなりの量のアーカイブが溜まってしまいました。


落書き、それとも整ったメモが多いですか?

最初はきちんとメモを取ろうと決心するのですが、例外なく、私のプロジェクトはすべて落書きへと変わってしまいます。これは私の創作プロセスを象徴しているのだと思います。



DESIGN YOUR OWN BESPOKE STATIONERY



ウェディングステーショナリーからパーソナルなものまで、スローン・ストリート店ではあなたのアイディアを形にできるビスポークステーショナリーの相談を受け付けております。ビスポークステーショナリーの専用コンサルタントが用紙、仕上げ、インク、デザインオプションをご案内し、あなたの構想を唯一無二の完成品へと磨き上げます。



※現在日本ではビスポークステーショナリーのサービスは承っておりません。予めご了承ください。
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